世界には多様な生きものが存在しています。美しい海や山の生物から、不思議な形をした生きもの、毒を持つ危険な生物・・・2011年に研究者たちの発表によれば、まだ知られていない生き物も含めた地球上には約870万種の生物が生きており、そのうち陸に生きる動物は約650万種、海洋に生きる動物は220万種いるといわれています。
科学者たちの研究をさらに追うと、年間1万種ほどの生物が新たに発見されています。見ているだけで癒されるかわいい動物がいる一方で、世界には危険な動物もたくさんいます。そんな地球上で最も危険だといわれる生きものに迫って、超危険な10の生物をご紹介します。
ジャイアントパシフィックオクトパス(ミズダコ)

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ジャイアントオクトパスと呼ばれるくらいですから、巨大であることは容易に想像がつくタコ。日本の近海にも生息する世界で最も大きなタコの一種です。ジャイアントパシフィックオクトパスはそのサイズだけでなく、ほかのタコよりも寿命が長く3~5年生きるといわれています。この海の怪物ともいえるタコは赤色、そして1本の足に2列ついた巨大な吸盤で餌となる他の生物をとらえます。その長い足で拘束された生きものたちは、鳥のくちばしのような鋭い歯で噛みつかれ、あっという間に弱ります。このタコはエビなどの甲殻類、魚などをを餌としますが、サメや鳥なども食べることでも知られています。
アフリカナイズドミツバチ

研究者たちは、アフリカナイズドミツバチを見つけたら、決して彼らの巣を触ったり、ハチを起こしたりするべきではないといいます。英語圏ではKiller beeとも呼ばれるこのハチは、ヨーロッパのミツバチと東アフリカのミツバチを交配させて作り出されました。つまり人間が生み出したハチなのです。増え続けるはちみつの需要に応えるため、1956年にブラジルで生まれたアフリカナイズドミツバチ。しかし養蜂場から26羽のハチが逃げ出したことをきっかけに、その後南北アメリカでこのハチの生息が確認されるようになりました。アフリカナイズドミツバチは他のハチよりも毒性が強く、人間が近づくなどの周囲の環境変化を感じ取る速度が速いといわれています。
ピラニア

ピラニアは主に南アメリカの川や湖などの淡水に生息しています。刃物のように鋭い歯と強い顎で敵ににかみつきます。時に陸に生きる動物も襲い、肉食のピラニアは人食い魚ともいわれています。すべてのピラニアが肉食と考えている方も多いと思いますが、実は草食のピラニアも存在しています。ほとんどのピラニアは体長60センチほど。もっとも一般的なレッドベリーピラニア(アカハラピラニア)だと約50センチ程度です。ピラニアは乾季は特に狂暴になることで知られています。川や湖の水位が下がる乾季は餌が減るためです。そんなシーズンには水面が動くだけでピラニアは狂暴になり、船などで近づいた人間の手や足を攻撃するのです。
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ホッキョクグマ

ホッキョクグマと聞くと、白い毛がもこもことしてかわいいイメージがあります。実際はそんなに「かわいい」存在でもないことをご存知でしょうか。実際はクマの種の中で最も攻撃的なクマであることで知られています。体重は約800キロ近くもあります。北極に多く生息し、大きな手で海水を泳ぐこともできます。主にアザラシを餌としていますが、時にホッキョクグマよりも巨大なクジラ、人間にも襲い掛かることもあります。温暖化の影響でホッキョクグマの生息地が脅かされ、備蓄食料や生ゴミを求め、人間の居住区域まで侵入することが最近増えています。
ボックスジェリーフィッシュ(ハコクラゲ)

ハイエナ

映画「ライオンキング」をもし見たことがあれば、そのハイエナのやや知恵の足りないキャラクターから、弱い動物というイメージを持っている人も多いかもしれません。しかしそのキャラクターに反して実際はとても賢い動物の一つです。ハイエナは周囲にどれだけの敵がいるかを察知する能力があり、その動物の数が一定以上になるととてもアグレッシブに攻撃をはじめます。前足よりも短い後ろ足によって、彼らは長く早く走ることができます。一度動物をとらえると、強い顎で噛みつきその動物の骨までも破壊します。ライオンキングのように、野生でもハイエナは群れて生活しています。
フグ

見た目がおもしろい魚、フグ。世界中の温暖な海に生息しています。敵を威嚇するために実際のサイズよりも何倍も大きく体を膨らませる姿でよく知られ、英語では「膨らむ魚(Puffer fish)」とも呼ばれています。この魚の皮膚、内臓、筋肉に毒があります。シアン化合物よりも何千倍も強いともいわれるこの毒で敵を攻撃します。日本ではよく知られているように、この毒を処理するために調理や加工は特別な資格のある人が行う必要があります。
キイロアナコンダ

ミドリアナコンダに比べるとだいぶ小さなキイロアナコンダ。それでも地球上で最も大きな蛇の一種です。メスのキイロアナコンダの方が体長も体重もオスよりも大きく、最大で4.6メートルにもなります。キイロアナコンダは南メリカの南部に多く、沼や川、湿地帯などの水辺に生息しています。敵を捕まえると、敵の体に巻き付いて窒息させ、その動物を殺傷します。
コモドオオトカゲ

何百万年もインドネシアのスンダ列島に生息している「コモドドラゴン」ともいわれる大きなトカゲ。世界で最も大きなトカゲとして知られ、時に人間よりも大きく最大で約140キロにもなります。巨体でありながら俊敏に狩りをするコモドオオトカゲ。周囲になじむ体色でカモフラージュして敵を待ち伏せし、鋭い爪と歯で獲物を捕まえます。そして血液の凝固を阻害し、失血によるショック状態を引き起こす毒を注入し敵を殺します。
ホオジロザメ

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動物に詳しくない人でもホオジロザメという名前を知らない人はいないはずです。地球上で最も危険な海洋動物の一つとして知られています。70年以上も生きるといわれているこのサメは世界中のどこの海でも生息しており、多くのサメによる事故はこのホオジロザメによりものです。体長は約4.5メートル。その大きな体と頬から腹にかけてのパール色のようなカラーで、英語圏ではGreat White Sharkと呼ばれています。クジラのように水の外でも呼吸ができることから、時に海中以外の生き物も襲います。そのため人間も襲われることがあるのです。
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